口臭と体臭
現代人の清潔志向は、今やニオイに対しても及んできました。次々と消臭化粧品やデオ ドラント関連製品が発売され、身の回りからニオイが消えていくような感さえ覚えます。 そんな時代だからでしょうか、自分のニオイや人のニオイが気になるという人が増えて きたように感じます。
しかし、ニオイの悩みは百人百様、人それぞれに原因も異なります。体臭で悩んでいる 場合も、汗が多くてにおう人、ワキガが原因の人、実際はにおっていないのに自分では臭 いと思い込んでいる人など、悩みは多岐に渡ります。それぞれ原因も違えば、治療法も異 なります。間違った治療法では、ニオイが解消されないばかりか、症状を悪化させてしま うことにもなりかねません。
ここでは、口臭と体臭、それに中高年から気になる加齢臭のそれぞれについて、原因と 対策、治療法を紹介しました。原因にはいろいろあること、治療法も薬物療法、精神療法、 手術療法まで各種あることを、まずは知っていただきたいと考えます。そのうえで、現在 ニオイで悩んでいるのであれば、自分に合った正しい治療法を選択してはしいのです。
また、このサイトでは、とくに女性特有のニオイに関する項目を設け、悩んでいても相談しづ らい月経時のニオイやおりもののニオイなどについても解説してあります。
さらに、気になる口臭や体臭、加齢臭を予防する方法として、食事や入浴法など日常生 活で可能なさまざまな工夫を提案しました。じつは、いやなニオイを予防する生活とは、 ストレスをためない健康的な生活なのです。体のニオイは健康度のパロメーターであり、 とくに加齢臭は、生活習慣病のサインともいえるでしょう。中高年の皆さんには、ぜひ実 践してはしいことばかりです。
しかし、体のニオイを気にするあまり、過剰な無臭志向になることはありません。体臭 は、生活臭であり、その人の個性でもあります。私たちは、自然のニオイに季節を感じ、 その人のニオイに懐かしさや愛しさを覚えます。ニオイをすべて消し去ってしまうのでは なく、ニオイと上手に付き合う方法も考えていくことが大切でしょう。
加齢臭を増加させる要因
ニオイと生活習慣病の関係
加齢臭は、じつは生活習慣病と大きな関係があります。
典型的な例をあげてみましよう。食べ物では肉類が好きで、お酒はガンガン、たばこもスパスパ、仕 事仕事で運動不足、当然ストレスも多い―、このような生活を送っていると、生活習慣病になりやすいということはよく知られてい ます。
加齢臭が発生するシステムも、似ています。年を重ね、不摂生を続けていると、血管の中にコレス テロールが蓄積するのと同じように、皮脂腺にも脂肪分が増えていきます。分解される脂肪分が多く なるということは、当然、加齢臭の元となるノネナールの量も多くなっていくのです。
こうしてみると、生活習慣病になりやすい生活を送っている人ほど、加齢臭も強くなりやすいとい えるでしよう。
「オヤジ臭」は本当にあるの?
加齢臭に男女の差はありません。しかし、最近よく聞くようになった「オヤジ臭」という言葉は、そ の名のとおり、明らかに中高年男性特有のニオイを指しているようです。しかも、いやなニオイとし て嫌悪されているように感じられます。
いったい「オヤジ臭」とは、どんなニオイをいうのでしようか?あえていうなら、オヤジ臭とは、 加齢臭に、頭皮や口臭、汗やわきのニオイ、足臭やタバコ臭など個人特有のニオイに、さらに日常の 生活環境のニオイが混ざってできるものでしよう。
ただ、なぜ、「オバサン臭」はなく「オヤジ臭」なのかということを考えると、男性のほうが汗を かきやすく、皮脂腺も活発なので脂肪の分泌も多い、ゆえに、男性は女性よりもニオイの元の量が多 いのかもしれません。
また、女性のほうが過酸化脂質を作る活性酸素の発生が少ないため、加齢臭の元となるイネナール が増加してくるのは男性よりかなり年をとってからともいわれています。このようなことから、同年 代の中高年男女を比較した場合、男性のニオイのほうが目立つのでしょう。