口臭

口臭対策 あなたはスプレー派?それともガム派?

あなたはスプレー派?それともガム派?

口臭予防の大原則は、規則正しくバランスのよい食生活を送ること、それに口腔ケアでしよう。できれば毎食後ブラッシングしたいものですが、しかし、オフィスでの勤務中やアフターファイブの食事会など、口臭が気になってもなかなかうがいやブラッシングができない場合も多々あります。

そんなときによく使われているのが、口臭予防効果の高いガムやタブレット、スプレー類です。

仕事上、何かと人と会うことの多い人は、相手と顔を合わせる前に、消臭スプレーで口内をシュツと一吹きする姿をみかけます。一
時的な効果しか期待できませんが、若い人の間ではマナーとして定着しつつあるようです。

デスクワークが中心で、あまりおしゃべりをする機会のない人は、ガムをかむほうがいいかもしれません。ガムをかんでいると、唾液
の分泌を促進してくれるので、口臭予防によりいっそう効果的です。

ガムの成分も、キシリトール配合のものなら、虫歯予防につながります。初期の虫歯であれば治療効果も期待できるといいます。

タブレットも同様に、キシリトール入りのものや、ビタミンCや乳酸菌人りのものなどたくさん市販されています。ただし、ガムやタブレットなどは、糖分の含まれていないものを選ぶようにしましょう。

消臭効果のある健康食品はあくまでも補助的に

最近、市販されたもので、若い女性を中心に、「飲むと体の中からバラの香りがする香水」が注目を浴びています。これを飲むと口
臭だけでなく、体臭、尿臭、便臭までもがバラの香りがするというものです。ほかにも、経口摂取型の消臭剤が人気を集めています。

これらには、抗酸化作用のあるビタミンや、腸内細菌バランスを整えてくれるオリゴ糖などが配合されているといいますから、忙しくて規則正しい食生活が送れないような人には便利なものかもしれません。

しかし、前述したとおり、口臭・体臭予防の基本は健康な食生活を送ることにあります。忙しい現代人にぴったりの健康食品を活用するのも結構ですが、これらはあくまで補助的なものということを忘れないようにしましょう。


おしゃべりと『お口体操』で唾液を出そう

口臭の予防になるおしゃべり

ずっと黙って口を閉じていると、寝ているときと同じように、唾液の分泌が低下し雑菌が繁殖しやすくなり、どんどんニオイが増して
いきます。

ですから、長い間ずっと黙っていた後に、突然誰かに話しかけられて受け答えをするとき、あなたの口は臭いかもしれません。

だからといって、「自分の口は臭いかも…」と引っ込み思案になってしまっては、さらに黙っている時間が増え、結局、口臭が増すことにもなりかねないでしよう。また、「口が臭いから人と話ができない」という思いが強すぎても、それがストレスになり、ますます唾液の分泌を低下させることにつながります。

逆にいえば、適度なおしやべりは、唾液の出をよくするという物理的な効果と、円滑で親密な人間関係を築き、ストレスを解消してリラックスできるという心理的効果の両面を持っているのです。

たった2分の「お口体操」で口臭とおさらばそれても

生活環境や仕事によっては、あまりおしゃべりをする機会を持たないという人もいるでしよう。そういう人も「お口体操」を続け、口や舌をよく動かすようにすれば、唾液の分泌を促し、口臭予防につながります。 朝起きたときはもちろん、仕事中などに口の中が乾いたり、唾液の出が悪くなったと感じたりしたときも、この体操はおすすめです。まずは上の歯と下の歯をかみ合わせてカチカチならします。次に舌を口の中で左右それぞれ12回程度グルグル回しましよう。これを2分ぐらいかけてゆっくり行います。

「パピプベポ」の発音をくり返す「お目体操」もおすすめです。これも、口と舌の刺激になって唾液の分泌が促進し、口臭予防として充分な効果があります。

口の乾きはニオイの注意信号

「気がっくといつも口が開いている」という人は、口呼吸をしている可能性があります。口呼吸をすると口の中が乾きやすく、雑菌が繁殖する可能性が高いので、なるべく口を閉じて鼻呼吸の習慣づけをしましよう。

こまめに水分をとって口の中をうるおわせることも大切です。ただし、糖分の多いジュース類ではなく、水やお茶などがよいでしょう。


食生活の改善で口臭ケア

アルカリ性食品を積極的に摂りましょう

食事の内容も、重要なポイントです。口臭予防には、アルカリ性食品を多くとるよう心がけてください。

アルカリ性食品の代表は、カルシウム、ナトリウム、カリウムを多く含む緑黄色野菜や海草類です。野菜そのものを摂取できない場合は、せめてこれらを含む青汁や野菜ジュースなどの葉緑素飲料を常飲するとよいでしょう。

また、歯ごたえのある硬いものや繊維質のものを意識的にとることも大切です。しつかりかむことで唾液の分泌を促すという効果も あります。

塩分や糖分も控え、油は良質の植物性油に、香辛料など刺激物やニオイの強い食品はできるだけ控えたほうが口臭予防につながります。

無臭食品を食べてもニオイは発生します

近ごろは、ニオイのないニンニクや納豆などの「無臭食品」が数多く出回っています。確かに、これなら食後の一時的な口臭を気に しなくてすむでしょう。しかし、無臭食品を食べ続ければ、口臭や体臭が消えてなくなるというわけではありません。

たとえニオイのないものを食べたとしても、受け止める側に問題があれば臭いニオイの発生を止めることはできません。体内環境が 整っていなければ、胃腸内で異常発酵を起こしてニオイ物質が大量に発生し、肝臓や腎臓がそれらを除去しきれなくて口臭や体臭となってあらわれる可能性があります。ときには一時的な対処法も必要かもしれませんが、口臭予防の基本は、食生活を見直し、健康的な体を取り戻すことでしょう。

今一度食生活の見直しを

毎日規則正しい食生活を送ること、栄養バランスを考えて、できるだけ多種類の食品をとること、胃に負担をかけないため、食べる 量は腹八分目にとどめておくこと、就寝の2時間前からは何も食べないようにして、睡眠中の胃をしっかり休ませてあげること、このよ うな点に気をつけて口臭予防につながる健康的な食生活に努めましょう。

また、口臭を抑えるには、唾液の分泌を盛んにすることが第一です。ご存知のように、唾液の分泌を促すには、口や舌をよく動かす こと。それにはまず、朝食をきちんととるようにしましょう。それも、あわてずゆっくりよくかんで、できれば楽しくおしゃべりをしながら食べることが大切です。

食後の口臭ケアは消臭効果のある食品で

口臭の多くは、飲食物による一時的な発生という場合がほとんどですから、デザートや食後のケアに気をつければ、大半の口臭は防 ぐことができます。

食後のデザートにはフルーツがいいでしょう。口臭予防効果のあるポリフェノールを多く含む食品や、緑茶、紅茶をとりましょう。脂分の多い焼き肉などの食後には、柑橘類やパイナップルを、ニンニク臭を消したい場合は牛乳を飲むと効果があります。

食後ではありませんが、寝起きの口臭を消して口の中をすっきりさせ、唾液の分泌を促進させるのに効果があるのが、「梅醤番茶」 です。お湯飲みに梅干しを一つ入れ、しょうゆを1滴たらし、そこに熱い番茶を注ぎます。冷え性の人や胃腸の弱い人にはとくに効果がありますので、ぜひ試してみてください。


舌苔の掃除や口腔ケアで口臭予防

舌苔の量は口臭の強さと比例する

舌苔とは、舌の表面にある白い苔のようなものをいいます。これは、口の中の細菌や、新陳代謝によってはがれた上皮細胞などが舌
の表面に付着したものです。口内洗浄を怠ったり、夏バテや暴飲暴食のため胃腸の調子が悪かったり、ドライマウスや口呼吸などで口が乾いた状態が続くとできやすくなります。

通常は誰にでも多少の舌苔があり、完全に取り除くことはできません。また、口腔内の細菌バランスを保つのに役立っているとも考
えられており、むやみに舌苔を取り除いてしまうのはやめておきましょう。

ただ、口臭の点からみると、多少の付着は問題ないものの、舌苔が多くなればなるほど、口臭は発生しやすく、ニオイも増すといえ
ます。やはり、歯磨きだけでなく、定期的な舌の掃除も心がけ、口臭予防に努めたいものです。胃腸の働きを正常にして舌苔の増加を防ぐ

舌苔の増加にはいろいろな原因がありますが、腸の機能低下が原因の場合は、ハチミツヨーグルトが効果的です。

まず、ハチミツに含まれるグルコン酸が腸内の善玉菌を増やします。さらに、ヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌とあいまって、腸内バランスを整えてくれるのです。

胃の機能低下には、ハチミツレモン水によるうがいがおすすめです。グルコン酸の殺菌作用が舌苔を退治してくれます。舌苔の掃除
や口の中のケアだけでなく、胃腸の働きを正常化させて舌苔の増加を防ぎ、口臭の予防につながるわけです。

なお、ハチミツ100%のアメを舌の上で転がすだけでも、舌苔退治に効果があります。

舌苔の掃除は専用のクリーナーで

舌苔の掃除は、週にI回を目安にしましょう。舌の表面には味覚を感知する味蓄というデリケートな器官があります。舌をゴシゴシ強くこすったり、あまり頻繁に掃除していると、味苛の細胞が破壊されて味覚障害を起こす危険性があります。味覚障害とは、味がわ
からなくなってしまう病気です。

舌のケアは、歯ブラシでは刺激が強すぎるので、専用の舌クリーナーや、ガーゼやタオル地のハンカチを指に巻きつけて優しくこす
るなどするのが適切でしょう。

歯間ケア用具の併用で歯垢除去率アップ

口の中のケアには、歯ブラシだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシとの併用がおすすめです。歯垢や歯石がたまりやすいのは、歯と歯茎の間や歯と歯の間、歯並びの悪い部分、ブリッジの周辺などですが、これらの部分を歯ブラシだけできれいにするのは難しいからです。

デンタルクロスは、糸楊枝とも呼ばれているもので、ナイロンや絹でできた糸を歯の間に通し、歯垢や食ベカスを取る用具です。歯
間ブラシは、針金の先に円すい形や円柱形の小さなブラシが付いたもので、ブリッジなど汚れを落としにくいところのケアに役立ちま
す。ただ、自分の歯の状態に合ったブラシを選はないと、歯肉を傷つけることもあるようです。使いはじめは歯科で、サイズや使い方
を教えてもらうぽうがいいでしょう。


こんな口臭ならこんな病気を疑う

胃腸病が体内でニオイ物質を作りだす

ここでご紹介するのは、いずれも内臓の病気が原因で起こる口臭です。自分の口臭が「おかしいな?」と感じたら専門医に相談して、以下の病気の疑いがないかどうか、まずはみてもらいましよう。

口臭の原因の中で、歯周病に並んで多いのが胃腸病です。

胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などにかかると、消化不良を起こしやすくなります。その結果、食べたものが胃の中に停滞し、異常発
酵するのです。そこで発生した二オイ物質が腸管から吸収され、血流に乗って肺から排泄、「卵の腐ったようなニオイ」の口臭となっ
て出てくるのです。

また、腸の働きが低下したり、腸内に疾患がある場合は、腸内の細菌バランスが崩れ、悪玉菌が増加してニオイ物質を発生させます。

胃腸の病気を起こす最大の原因はストレスといわれています。その他、睡眠不足や暴飲暴食、偏食、美食(動物性脂肪とタンパク質の過剰摂取)、便秘なども胃腸病の原因にあげられます。

肝機能が衰えるとニオイ物質を分解できない

肝臓も、口臭発生に関係してくる臓器です。肝臓の働きが正常の場合は、ニオイ物質は分解され、病的な口臭は発生しません。とこ
ろが、慢性肝炎などで肝臓の働きが落ちてくると、分解しきれないニオイ物質が血液に乗って全身をめぐり、口臭や体臭となってあら
われます。

肝臓に問題がある場合の口臭は「ネズミ臭」といわれ、口の中が苦くなる特徴があります。さらに重症になると、「カビ臭」や「腐卵臭とニンニクの混ざったニオイ」がするといわれています。

甘酸っぱいニオイと□の乾きは糖尿病の恐れあり

糖尿病になると、唾液が不足し、口の乾きを覚えるようになります。前述したように、唾液は口の中をいろいろな菌から守る役割をして
います。唾液が不足すると、歯周病の原因となる菌などが増殖し、口臭が強くなります。糖尿病の人は歯周病になりやすいといわれていますが、それには口が乾き唾液が不足しがちという背景があるでしょう。

さらに、糖尿病になるとインシュリンが不足して糖の分解が進まなくなるので、その代わりに体脂肪を燃焼してエネルギーを作りだ
そうとします。その際、ケトン体という強いニオイ物質が発生し、血流に乗って全身へと送られるため甘酸っぱい口臭や体臭を生みだ
します。糖尿病の人から甘酸っぱいニオイがするのはこのためです。

その他、腎臓の病気があるときはアンモニア臭がするといいます。

空気の通り道に炎症があると口臭の原因に

気管支炎や肺炎などの呼吸器系の病気や、蓄膿症やアレルギー性鼻炎、扁桃腺炎など、鼻やのどに病気を起こしている場合もきつい口臭がします。これは、肺や気管支、鼻やのどなど、炎症を起こしている部分の皮膚組織がただれたり、化膿を起こし菌が増殖、その結果、生臭いような、肉の腐ったような独特のニオイを放つようになるのです。それが吐く息とともに出てきて、口臭となります。


口臭の多くは口の中に原因

ニオイの元は、歯垢や歯石

口臭の原因は、やはり口の中にあるのがほとんどです。ニオイの元となるのは、歯に付いた歯垢(プラーク)です。歯の表面に付着する白くて柔らかい沈着物を歯垢といいますが、これらは口の中の食ベカスをエサにして増殖した細菌の塊なのです。

歯磨きもせず、歯垢を放置しておくと、唾液に含まれるカルシウムを吸着して石灰化します。これが歯石で、約2日間で歯垢は簡単
に歯石に変わってしまいます。こうなると、ブラッシングをしてもなかなか落ちません。

歯垢や歯石は、虫歯・歯周病の原因である上、口臭を発生させます。

どんなに注意深くブラッシングをしても、年齢とともに歯垢や歯石は付きやすくなります。ときどき、歯垢染め出し剤などを使って、歯磨きの不十分なところやブラシの届きにくい部分をチェックをするとよいでしょう。また、歯周病予防のためにも、歯科医院で定期的に歯垢や歯石をきれいに取ってもらいましょう。

虫歯の口臭はイオウのようなニオイ

食後、歯を磨かないままにしていると、口内の細菌が食ベカスを栄養にして酸を発生させます。この酸が歯を溶かして虫歯になるのです。虫歯の穴には歯垢や食べカスが詰まり、歯磨きだけでは取れなくなります。

虫歯は、イオウのような特有のニオイを発生します。とくに、進行した虫歯や歯肉の炎症が進んだ歯は、かなりきつい口臭をともなうようになります。虫歯があったら早めに受診し、治療を受けてなおしておきましよう。

歯にかぶせた物やブリッジが口臭の温床になることも

歯にかぶせた物やブリッジが古くなり、穴が開いたり隙間ができたりすると、食ベカスが詰まって虫歯や歯周病を引き起こすことが
あります。神経を抜いた歯は痛みを感知しないため、虫歯になっても気づきにくいものです。知らぬ間に詰め物の中で歯が腐食し、歯
肉にも炎症が起き歯周病になっていることもあり、こういう場合はかなりの口臭をともないます。

義歯も、長期使用でニオイ発生

義歯も日々の手人れを怠ると、ニオイ発生の原因になります。とくに、プラスチックなど樹脂製の義歯は、長期間使用すると変形・変色したり、唾液やその他の成分が内部に浸透して異臭が発生したりする場合もあります。ニオイが気になるときは、再製するかセラ
ミック製のものに交換することをおすすめします。


こんな生活習慣が口臭のもと

唾液の殺菌力が口臭を自然に予防している

私たちの口の中は、唾液の殺菌力によって雑菌の増殖が抑えられ、口臭が起こらないような仕組みになっています。唾液中のリゾチームという酵素が、細菌の細胞壁を溶かし破壊してくれるのです。生き残った雑菌も、唾液と一緒にコタンと飲み込まれ、ほとんどが胃酸によって死滅してしまいます。

逆に、唾液の分泌が低下すると、口の中の自浄作用が弱まって雑菌が増え、口臭の発生に結びついてしまうのです。

口臭の有無や強弱は二健康のバロメーター

朝起きたばかりのときは、誰でも口がにおうものです。これは、寝ている間に唾液の分泌量が減って殺菌力が低下し、口の中の雑菌
が増えるためです。そのほか、口やのどの渇きを感じたとき、空腹時、ストレスがかかって緊張したときなどにも分泌量が減るので、
口臭が発生しやすくなります。

また、食生活の乱れはとくに口臭をひどくします。朝食を抜くことが多かったり、規則正しい食事ができなかったりすると、唾液の分泌が促進されず、口中の雑菌はなかなか減ってくれません。

体内環境を弱アルカリ性に保つことが、口臭・体臭を防ぐポイントになります。偏食が多く、バランスの悪い食生活を送っていたり、アルコールやタバコの摂取量が多いと、間違いなく口臭や体臭に大きな影響が出ます。また、口内や体内が酸性に傾くと、口臭・体臭が強くなるばかりか、さまざまな内臓疾患の原因にもなります。口臭の有無や強弱は、立派な健康のバロメーターなのです。


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